最近、北朝鮮のミサイル騒動が起きると、「またか」という感じがしてきます。
北朝鮮は、より騒ぎを大きくするため、手を変え品を変え煽っているみたいです。
ミサイルと核で威嚇して、先制攻撃を受けないための防衛手段といわれています。また、政権の求心力を高めるためのパフォーマンスも兼ねているようです。
威嚇を続けなければ、政権を維持できないのでしょうか。もし、威嚇をやめてしまうと、現状を保てなくなるのでしょうか(・・?)
いずれにしろ、金氏3代目・金正恩(キム・ジョンウン)は、政権を維持するための瀬戸際に常時、身を置いているといえるでしょう。
いったい、いつまで続くんでしょうかね?
世襲の権力者が何世代も続くのは難しい!
韓国歴史ドラマには、古代から近世までの王朝の興亡、権力の興亡の物語が多いです。
王朝が同じで、王様が世襲で続いていても、「権力」は長く続きません。
重臣や外戚、党派に権力を握られ、王様は操り人形になっていることもあります。
また、重臣の思いどおりにならない王様がその座から下ろされたり、ひそかに暗殺されたりすることも多々ありました。
もちろん、王様が実権を握っていたこともありました。その一人が李氏朝鮮19代王・粛宗(スクジョン、1661年~1720年)です。
韓国歴史ドラマ「トンイ」や「チャン・ヒビン」にも登場する王様です。李氏朝鮮史上で、最強の王様ともいわれています。
朝廷の会議で粛宗が怒りをあらわにすると、重臣は顔も上げられずガタガタ震えていたとのこと。
重臣の猛烈な反発を退け、「大同法(だいどうほう)」という庶民のための税制改革も行いました。
これも王様・粛宗の権力が絶大だったことを物語っています。
王様・粛宗の死後、王権は弱まった!
ところが粛宗の死後、党派のひとつ「老論(ノロン)派」が権力を握りました。
そして老論派が力を失うと、外戚である「安東金氏」、王様の父「興宣大院君」、妃の「閔妃」などの順で権力が移り、李氏朝鮮は衰退の一途をたどりました。
「権力」というものは、春のタンポポの種のように移ろいやすく、いつ消えてしまってもおかしくないものです。
ミサイルを飛ばしたり軍事パレードをして、いかにも強そうに見せかけても、その影では、金王朝の権力崩壊の兆しがはじまっているかもしれません。
とにかく、あの超大型花火を飛ばすのは、早くやめてほしいですね(`Д´●)
ひとこと
朝鮮半島に興った代々の国は、その時代の中国大陸の皇帝に莫大な貢物をしていました。
現代では逆に、中国が北朝鮮に石油などさまざまな経済援助をしています。
だから貧しい北朝鮮が、あのようなパフォーマンスができるのです。
なんか昔の貢物の借りを、北朝鮮が中国から取り返しているみたいですね。
歴史のおもしろさを感じます( ●`▽´● )