昨日、まさか日本人から10秒の壁を破る選手が現われるとは思いませんでした。
あまり陸上には興味のない私ですが、同じ日本人が黒人選手並みに9秒台の記録をだしてくれ、とても嬉しかったです。
しかも桐生祥秀選手は、両親が日本人なので、なおさら嬉しかったです。
なぜならば、父がガーナ人のサニブラウン・ハキームか、あるいは、父がジャマイカ人のケンブリッジ飛鳥のどちらかが、日本人初の9秒台を出す、と思っていたからです。
身体能力が優れている外国人の血を受けている両者と桐生とでは、圧倒的に桐生が不利と思っていました。
それをくつがえしての日本人初の9秒98は、本当に素晴らしいです!
なぜ黒人選手は走るのが速いのか
ほとんどの黒人選手の先祖は、アフリカに住んでいました。
そして、あの広大な草原を狩のために、走りまわっていたのです。自然、走る身体能力が発達します。
そのDNA(遺伝子)を受け継いだ黒人選手が速いのは当然です。
欧米人や東洋人は、走る能力が退化した
人類の起源はアフリカといわれています。なので、欧米人や東洋人の祖先もアフリカということになります。
アフリカから出た人類は、地球上のあらゆる大陸に向かって移動。住みやすい地域を見つけると、そこに定着しました。
その過程で馬やラクダに乗って移動したり、農耕や遊牧を行うようになりました。
狩猟の場合でも、馬に乗って行うことが多くなります。
そんな環境の中で、走る身体能力が、アフリカの人類よりも退化した、と考えられます。
人類の体毛が少ないのは、長く歩行するため
普段は気にも留めないのですが、人間の体は体毛が少ないです。人間以外の陸上哺乳類は、ほとんどが体中、体毛で覆われています。
これは、人間が長距離を歩行できるようになるために、進化したからです。
体毛がないため、汗がかけます。汗によって効率よく体を冷やすことができ、長距離を歩行することが可能になったのです。
それによって、野生動物を狩ることが、より効率よくできるようになりました。
持久力で野生動物よりも優れていた人類
アフリカの人類は、狩猟で主な食料を得ていました。
しかし、アフリカは広大な草原が多いです。人類がまともに野生動物を追いかけても、追いつくはずがありません。
人類最速の男・ウサイン・ボルトが、時速37~38kmで走るといわれています。
アフリカに住む、バッファローが50km、トムソンガゼルが65km、キリンが51km、ダチョウが70kmの速度で走ります。
いくら頑張って走っても、人類はとても野生動物に追いつけないのです。
しかし、体毛でおおわれている野生動物は汗がかけません。それにアフリカは気温がとても高いです。
野生動物は、口でゼィゼィ息を吐いても、体温はなかなか下がりません。
だから、人類に長時間、追いかけられると、野生動物はやがて体力を消耗して、早く走れなくなります。
また、アフリカの草原では、身を隠すところも少ないです。
ところが、人類は汗がかけるので、長距離を歩いたり、走ったりしても元気です。
ノロノロしている野生動物を仕留めて、食料にすることができたのです。
体毛の少ない人間の体は、ある意味、狩猟のために進化した結果、ともいえそうです。
でも、私は狩りなどしたことはありません。釣りはありますが(^―^)
ひとこと
9秒台の記録は、ほとんど黒人選手で占められています。
アフリカから最も離れた国の日本人が、9秒台を記録したことは、繰り返しますが、実に素晴らしいです\(^ ^)/